金の無心
こんにちは、くぼゆうです。
オジサンの私ですが、タイ人の彼女がいます。
タイ人の彼女って、夜の女の子でしょ?と思われた方いらっしゃるでしょう。
そうです。
正しくその通りで、彼女は夜嬢でした。
コロナ以前はパタヤのゴーゴーバーで働いていました。
コロナ禍以降は、ずっと実家にいます。
こう書くと、オジサン騙されてるよって思われますよね。
私もその辺はずっと警戒していました。
しかし以前も書きましたが、親戚など嬢を含め5人パタヤで働いていて私は顔見知りだったのですが、皆田舎に帰って失業しました。
それで毎月少しだけ送金してあげているのです。
もっと欲しいと言われたことはありません。
他に男がいるからじゃないの?と思われるかもしませんが、おそらくいないでしょう。
いや、相手はプロですから居るのかも知れません。
でも私は彼女には私しかいないと感じています。
他のタイ人の彼女(オキニ)が居る方のブログを読んでいると、
『もうお金がないから、また送って欲しい』
とちょくちょく言われるようです。
私も言われたことがあります。
弟の学費が足らないから、支払いどうしようと相談です。
まぁ叔父さんが同居していて、少しは稼ぎがあるようですが、生活費でいっぱいいっぱいの様です。
それで私がいくらなの?と聞くと、
1学期分で、日本円にして約8000円…
それが支払えないと弟は学校へ行かなくなると言います。
8000円が捻出できないって、タイの貧困層はどんな大変な思いをして生きてるんだ?と思いました。
それでも彼女は超貧困層ではないと思います。
家の様子を見ると、家電なんかも普通にありますし、家もボロボロではありません。
この間は、弟のスマホが壊れて新しいのを買ったので、私の送金してるお金では生活費が足りなくなったと言われました。
弟は中学?高校?聞いたけど忘れました。
タイでも学校の授業はリモートでやっていて、スマホが無いと授業が受けられないそうです。
スマホ代は4100バーツ、約14000円くらいだったようです。
コロナのせいで、本来なら学校で授業を受けられるのに、スマホが必須なようです。
これらの事を書くと、なんだかんだで金を引っ張られてるだけ、金を無心されているんだと思われるでしょう。
しかし、私が送金してあげるよと言うと、彼女はキマリの悪そうな顔で言いました。
『お金の話をあなたにするのは心苦しい。私の事をもう愛してくれなくなると思うから』
彼女は泣きながらそう言いました。
私はバスで通勤しています。
少し前にiphone13が発売されましたよね。
その最新のiphone13のproを片手に弄りながら、通学している高校生と乗り合わせたりします。
もしかすると必死でバイトしたのかも知れません。
それでもバイトすれば買える。
その子も日本では普通の家庭の子どもでしょう。
日本では、普通の人でも少し背伸びすれば最新のiphoneを手にすることができます。
そんな場面を見ると、彼女の力に少しでもなりたい、なってあげたいと思うのでした。
私はお金持ちではありません。
今後どのくらい彼女を支える事ができるかわかりません。
今まで他人のために何かをした事が無い私は、これが人のために行動をした唯一の行いでしょう。
同じように生まれてきて、国が違うだけでたった8000円が捻出できない、一方では最新のiphoneを高校生が持っている…
なんだか悔しいような何とも言えない気持ちになるのでした。
これらは私の思い上がり、絵空事なのかも知れません。それは分かっています。私は無力ですから。
それでもこれだけは願いたい。
少しでも彼女の暮らしが安定したものになりますように、と。